「フリーランス」は会社に雇用されず働く者の総称である。基本的に上司にあたる人物はいないので、どのような仕事を引き受けるかは自分で決められる。

それでは常にゆとりを持って仕事ができるかといえば、現実はそう甘くない。フリーランスはごく一部をのぞき、締め切りに追われるような毎日を過ごすことはめずらしくない。仕事が重なってしまった場合や、締め切りが近い時期は特に忙しくなる傾向がある。

会社員とは異なり、フリーランスには残業代はない。そのため収入と時間的・精神的なゆとりを両立させるためには一定のマネージメント能力が求められる。「締め切りに間に合いませんでした」という結果になった場合、信用を大きく落とすことになりかねない。

とはいえ、余裕を持って仕事を引き受けようとすると満足できる収入が得られない可能性がある。また、経歴が浅い者ほど継続的に仕事を得られる自信がないため、少々の無理をしてでも仕事を引き受けることも少なくない。

結果として仕事を無事に仕上げられれば問題ないが、多忙な状態が続くと体調を崩すリスクがあることは覚えておきたい。フリーランスにとって、体調悪化で仕事を中断したり依頼を断るのは最も避けなければいけない事態だ。

ある程度の経験で、やろうとしている仕事内容と締め切りまでのバランスは予測できるようになる。業務全般の経験が浅いとき、あるいは未経験の仕事に着手しようとするときは特に余裕を持ったスケジュールが必要になるだろう。